InstagramやピンタレストといったSNSで、お部屋のほとんどがホワイトで構成されたお部屋の写真をよく見かけるのではないでしょうか。
ホワイトインテリアはピンタレストで2019年で一番人気のあったお部屋だそうです。
そんな清潔感があって洗練されたホワイトインテリアは、窮屈に見えがちな一人暮らしのお部屋にぴったりです。
色を使わないお部屋なので簡単そうに見えますが、シンプルだからこそ素敵に仕上げるにはコツがいるインテリアスタイルです。
ここでは、そんなホワイトインテリアを実現するコツをご紹介いたします。
大手インテリア会社で商品開発やプロモーションに携わりつつ、個人提案も行っているshioriによる解説をお楽しみください!
目次
ホワイトインテリアとは?何故そんなに人気なの?
お部屋のなかに使われるもの、フローリングやドア、壁紙、カーテン、家具…などを全てホワイト系で統一するインテリアスタイルです。
ちょっと突っ込んで説明すると、北欧モダンスタイルをモノトーンで仕上げるといったインテリアスタイルで、IKEAなどの身近な北欧家具を使って実現できるというのも人気の理由のひとつです。
また、シンプルで洗練された印象のお部屋に仕上がるので、ものを持たない暮らし、ミニマリストといった時流にもマッチするので、若い世代の方に人気があります。
更に、ホワイトは膨張色であり、空間を広く見せることができるカラーです。そんなホワイトでまとまった空間はお部屋を広く見せてくれる嬉しい効果も期待できます。
一人暮らしのお部屋でホワイトインテリアを実現するコツ
ホワイトをふんだんに使った軽やかさが特徴のホワイトインテリアですが、配分やアイテム選定を間違えるとかえって居心地が良くない空間になってしまうので注意が必要です。
フローリングやドアをホワイトで統一する
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ホワイトインテリアを実現するには、まずお部屋のベースがホワイト系であることが前提です。
壁は白いお部屋が多いと思いますが、フローリングやドアがホワイトやグレイッシュなカラーなど明るめも色かどうかまず確認しましょう。
もし、フローリングが濃い色の場合はラグを敷くなどホワイトの面積を多くするのがポイントです。
まぶしいお部屋にならないように色みを含んだホワイトを選ぶ
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インテリアに使うホワイトは真っ白なものではなく、色みを含んだ温もりのあるホワイトがおすすめです。
真っ白だけで構成された空間は光を反射してまぶしさを感じてしまい、リラックスができないお部屋になってしまいます。
また、お部屋を構成する要素全てをホワイトにするのではなく、1~2割程度でグレーやベージュなどのニュアンスカラーを加えるとバランスが良く居心地のよい空間になります。
どの雰囲気が好みか決める
ホワイトで構成されたお部屋に適度にカラーを加えることで居心地のよい空間になりますが、加えるカラーによってお部屋のイメージが異なります。
ここでは、3つの配色をご紹介します。
お好みの配色を決めて理想のお部屋を明確にすることで、アイテム選びがスムーズになります。
ホワイト×ライトグレー
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ホワイトの空間に明るいグレーを加えた、ホワイトインテリアを代表する配色です。
グレーの配分が多くなると「グレーインテリア」と呼ばれたりもします。
ホワイト×グレージュ
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清潔感のなかにフェミニンなやわらかさが加わった空間に仕上がります。
リラックス感のあるお部屋にしたいという人におすすめです。
ホワイト×モノトーン
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ホワイトの空間にブラックを適度に加えることで、空間にコントラストが出てクールな印象のお部屋になります。
ホワイトインテリアは女性に人気が高いスタイルですが、ブラックを効かせると男性にも好まれるようなスタイリッシュなお部屋になります。
シンプルだからこそ照明にもこだわりを
使うカラーを抑えたシンプルなお部屋だからこそ、照明によってお部屋の印象が大きく左右されます。
デザインや電球色にもこだわって昼夜を問わず居心地のよいお部屋づくりをしましょう。
デザインは「フォルム」と「素材感」で選ぶ
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ホワイトインテリアに合わせる照明はフォルムや素材感にこだわって選びましょう。
シンプルに仕上げたいのであれば、素材はガラス素材や陶器のようなマットな質感のもので、形状はシンプルなラウンドやブロック型など無駄のないフォルムの照明がおすすめです。
女性らしい雰囲気を出したいのであれば、ファー素材の傘(シェード)やシンプルにデフォルメされたプチシャンデリアなどを取り入れても素敵です。
▼クリアなガラス照明
▼8帖対応の洗練されたシーリングライト
▼空間を引き締めるブラックライト
▼ダチョウの羽根を使ったファー照明 3灯タイプ
▼デフォルメされたプチシャンデリア
一灯タイプのものはダクトレールを使って複数灯付けたり、ペンダントライトも1灯ではなく3灯タイプのものなどを選ぶと暗くならず照度を保てます。
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▼ダクトレール
▼ダクトレール変換プラグ
また、可愛らしいフォルムの照明は天井に付けるペンダントライトだけではなく、スタンドライトやテーブルライトにも同シリーズがあることが多いので組み合わせて他灯使いしましょう。
お部屋の照度を保つことも快適なお部屋にするポイントです。
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▼1灯タイプのペンダントライト
▼同シリーズのスタンドライトを組み合わせると◎
また、天井に付ける照明を変えるのが難しい場合に便利なのが、「フェアリーライト」や「コットンボール」です。
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SNSで見かける可愛らしいホワイトインテリアのお部屋によく登場してきます。
フェアリーライトは小さな電球がたくさんついているもので、なかには電球が星形をしているなどバリエーションがあります。
コットンボールはコットン素材のボールのなかに光源が入っていて、電源を付けるとやわらかな光を放ちます。
どちらもクリスマスツリーのオーナメントのような形状なので、壁にかけたり、ミラーの周りに沿わせて女優ライトのように使ったり…楽しみ方は様々です。
▼フェアリーライト
▼星形のライト
▼コットンボール
電球は昼白色~電球色がおすすめ
昼白色は日中の自然光に近い色の光でホワイトの清潔感を際立たせてくれます。
グレーやブラックを効かせたホワイトインテリアには爽やかな昼白色がおすすめです。
電球色 | オレンジがかった温かみのある色で、リラックスしたいお部屋に向いている |
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昼白色 | 日中の太陽の光に近い自然な色で、空間にイキイキとした印象を与える |
昼光色 | 青みがかった色で、集中力を高めたいオフィスや勉強部屋に向いている |
一方、グレージュを使った温もりのあるホワイトインテリアには昼白色の他にもオレンジがかった光をした電球色の電球もおすすめです。
電気を付ける夜にはオレンジがかった光がホワイトのお部屋になじんで、やわらかいトーンの安らげる空間となります。
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どちらにしても避けたいのが昼光色の電球です。
蛍光灯の色に近い青白い色の光をホワイトが多用された空間に使うと冷たい印象が強調され、リラックスしづらい空間となってしまいます。
安見えしないホワイトインテリアの家具選びのコツ
素敵なホワイトインテリアにするためには家具選びも重要です。
ホワイトであればOKというわけではないのでポイントを押さえて選びましょう。
北欧モダンのシンプルで洗練されたフォルムの家具
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北欧家具と言えばIKEAのホワイト家具はお手頃価格で揃えやすいですね。
全てをIKEAの家具で揃えるのではなく、センターテーブルやテレビボードなど家具の1点か2点に表面がつやっとした鏡面タイプの家具を取り入れると高級感のある空間を演出できます。
ただし、全てを鏡面タイプの家具にしてしまうとまぶしくて落ち着かないお部屋になってしまうのでバランス良く入れるのがポイントです。
▼IKEAホワイト家具
▼収納付きで嬉しい!鏡面タイプのセンターテーブル
空間のリレーション(繋がり)にこだわる
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例えば、ソファとセンターテーブルの脚、アートフレームの色をゴールドやシルバーで揃えたり、ブラックアイアンの脚で揃えたりと空間のなかで繋がりを持たせることでまとまり感のある洗練された印象のお部屋になります。
▼アートフレーム
大理石調のセンターテーブルやサイドテーブル
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つやっとした鏡面タイプの家具の代わりに大理石調の家具を取り入れても素敵です。
ワンランク上の高級感のあるホワイトインテリアを楽しめます。
▼大理石調のテレビボード
合わせるアイテムは空間になじませるかアクセントになるものを
シンプルなホワイトインテリアだからこそ、アイテム選びであなたらしさがお部屋に反映されます。
そして、素敵なホワイトインテリアには足し算、引き算のバランスが大切です。
お気に入りのアイテムにポイントを絞って取り入れてみましょう。
カーテンやソファなどの大きい面積のものはなじませる
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空間のなかで比較的大きな面積を占めるカーテンやソファ、ラグはホワイト、もしくはお好みの配色のカラーにして、空間になじませるとお部屋をすっきりと広く感じさせることができます。
▼リネン100%のやさしい透け感が心地よいカーテン
▼ホワイトでも遮光タイプのカーテン
ベニワレン柄のラグは白地に格子柄が入ったモノトーン柄なのでホワイトインテリアのアクセントにはぴったりです。
その際のポイントは、ベニワレンの柄のラインの色を目指したい配色のカラーにトーンを合わせることがポイントです。
やわらかいお部屋にしたい場合はやさしいトーンのラインを、かっこいいお部屋にしたい場合はコントラストの強いブラックのラインを選ぶとしっくりします。
▼ベニワレン風ラグ(コントラストやわらかめ)
▼ベニワレン風ラグ(コントラスト強め)
▼本格的手織りのべニワレンラグ
▼ホワイトインテリアにぴったりのラグ
クッションや小物は素材感がポイント
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シンプルなホワイトインテリアに小物を合わせるには素材感がポイントです。
ポイント的にお好きなカラーを取り入れても良いですが、カラーを入れないのであればファーのクッションやガラス素材のフラワーベースなど素材感を取り入れることで空間にメリハリがつきます。
▼ファークッション
▼北欧雑貨KAHLERのフラワーベース
▼ファークッション
▼ゴールドのポイントが素敵なフラワーベース
清潔感のあるホワイトインテリアは一人暮らしにおすすめ
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空間を広く見せてくれ、身近なインテリアショップのアイテムでも実現できるホワイトインテリアは一人暮らしの方にぜひ、おすすめしたいインテリアスタイルのひとつです。
ファミリーのご家庭は汚れも気になるのでなかなか挑戦できないという事情もあるようです。
これをきっかけに理想の一人暮らしのお部屋に模様替えしてみてはいかがでしょうか。
一人暮らしを快適に過ごすには家具の配置レイアウトも重要です。
むずかしいと感じる方も多いのではないでしょうか?以下にてコツをご紹介しておりますので参考にされてみてくださいね。
また、以下コラムではお好みのインテリアは決まったけど、床(フローリング)やドアの色が違う…という方へ向けて、プロに依頼せず自分で取り組めるDIYアイテムをご紹介しております。
「今持っている家具は使えるの?家具の大きさはどのくらいが最適?アートってどこに飾ればいいの?」
そんな疑問も沸いてきますよね。
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